#STORY 001Noとは言わないモノづくり

レフラクター開発ストーリー

開発部
Y・I出身学部:工学部 光応用工学科

001“初担当製品!”

初担当製品!

就職活動時、大学で学んだことを活かせる光技術関連の仕事がしたいと思い、レクザムの採用試験を受験しました。幸いにも採用頂き、念願の光学チームに配属となりました。
一言に光技術といっても非常に幅広く、私が研究室でしていたのは、“素材関係の研究”、一方、レクザムではレンズ設計等の“幾何光学”と全く異分野でした。更に、眼科医療機器を扱っていますので、眼光学の知識はもちろん、電気やメカ、ソフトなど幅広い知識も要求されます。入社当時は、『大丈夫かな、やっていけるかな』と不安になった時期もあります。
そんな私でしたが、上司や先輩に支えられながら、少しずつ知識、経験を付けていきました。
そんな中、最初に担当した製品が、レフラクターでした。
検眼器、レンズメーターを製品化できていた当時において、次に求められる製品はレフラクターであることは必然でした。この製品は、検眼関連のシステムのハブ機能を有しており、検眼器、レンズメーターの情報も全て、レフラクターに集まります。1つのブランドでこのシステムが完成するメリットは大きく、年々お客様からの要望も強くなっていました。
しかし、この製品開発は、私が入社する前から取組んでいましたが、何年もの間、製品化することができず頓挫していました。そんな折、タイミングよく入社してきた私に白羽の矢が立ちました。嬉しい反面、不安もあり、とにかくできることからという思いでした。

002“検眼”

検眼

製品化出来ない主要因は、“検眼方法”についての知識不足です。
そもそも、レフラクターとは、眼を自覚的に検査する装置、つまり、患者が見えやすいかどうかを検査する装置で、最適なメガネの処方値を求めることを主な目的としています。
更に、LCDチャートや検眼器、レンズメーターと連動し、検眼作業をスムーズに進められるよう、アシストしてくれる装置です。
製品の性能上、“検眼方法”に関する知識は必要不可欠でした。しかし、これまでレクザムでそのような製品を扱ったことはなく、そのことを把握する者はいませんでした。
まずは、検眼について調べることが最重要です。しかし、いざ調査してみると想像以上に幅広く、更に奥深いものでした。ある程度実践してみないと分からない検査もたくさんありました。
また、レフラクターは約100枚のレンズが内蔵されており、これらを20個のモーターで制御する必要があります。この構造は、これまでレクザムでは経験したことがない、非常に複雑なものでした。更に『よりスピーディーで、より静かに』がお客様の要望であり、非常に困難なものでした。

003“ご指導、ご協力”

ご指導、ご協力

若手1人で調査できる範囲はしれたものです。作業も捗らず困っていると、上司や先輩がどこからか本を入手してくれたり、通信教育の受講を勧めてくれました。内容を理解できずに悩んでいると、一緒に読みアドバイスをくれたり、実技の経験を積むため、他社製品を用い練習にも快く付き合ってくれました。
このような、多くのご指導、ご協力を頂きながら、少しずつ製品仕様も固まっていきました。
もう一つのハードルであった構造は、ベテランのメカ担当者を中心に、担当の垣根を越えて様々な目線で解決に挑みました。
まずは、騒音の発生しにくい新材質の選定、ギア形状の最適化、構造配置の最適化に取組みました。しかし、メカニカルな改善だけでは限界があります。
そこで、ソフト担当者の協力のもと、モーターの制御方法の改善、動作仕様の改善も行いました。
各担当で可能な限り改善を行い、静音化、ハイスピード化に取組みました。
試行錯誤の結果、求めていた性能を満たすモノづくりの実現ができました。
現在、OEM供給の依頼がたて続いており、この製品が認められた証であると実感できます。忙しい日々が続いていますが、充実した日々を送れています。

004“次の世代へ”

私にとって、この製品は初めての担当ということもあり、思い入れは人一倍です。当時担当したメンバーの方とは今でも仲良くさせて頂いています。
製品開発は、決して一人でできるものではありません。多くの方々と協力し、支えあいながら作り上げていくものです。レフラクター開発時は、教えられる側でしたが、今後はこの経験を若い人に伝えていき、より良い製品作りを維持できるよう取組んでいきたいと思います。
製品の進歩はまだまだ続きます。他社からもすばらしい製品が、次々と発表されています。
これらの製品に負けないよう開発部一丸となり、お客様の声に耳を傾け、また最新技術に目を光らせ、一歩先を見据えた製品開発を行っていきたいと思います。

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