INTERVIEW
WITH SPECIALISTS#003
レフラクター

生産本部
第1開発部
第1開発グループ

篠原 有依SHINOHARA YUI

2014年入社

生産本部
第1開発部
第1開発グループ
主任

高田 智仁TAKATA TOMOHITO

1998年入社

TALK THEME

“立体視”検査が行えるよう、レフラクターに
新たなフィルターを組み込むには?

NOTE

レフラクターとは

レクザムが眼科医療機器の分野に足を踏み入れたのは1980年代。光学に詳しい技術者は皆無の状態。専門書と首っ引きで試行錯誤を繰り返し、検眼器を生み出した。それを契機に、レンズメーター、眼底カメラ、眼圧計などを次々に開発。眼科医療機器の市場で世界有数のシェアを占めるメーカーに成長している。
レフラクターもその分野に属する機器の一つで、検眼師が患者の視力を測定する際に使用する。各種のレンズに加え多彩なフィルターが内蔵されており、レンズとフィルターを組み合わせることによって検査を行い、患者の視力に最適なレンズを選び出すことで、視力矯正に役立てるのだ。
高田・篠原は眼科医療機器の開発に携わるエンジニア。篠原は入社以来、一貫してレフラクターの改善・機能向上を手がけている。

立体視検査のやり方がまず分からない。

高田

篠原さんは入社以来、レフラクターのプロジェクトリーダーとして頑張っていますが、最も印象深い案件は何だった?

篠原

レフラクターに立体視用のフィルターを組み込むというプロジェクトです。私がレフラクター担当になって初めて取り組んだ案件です。人間の目はもともと物を立体的に捉えることができます。しかし、目に何らかの問題を抱えているため、立体視できない人もいるんです。そこで、きちんと立体視ができているかどうかをレフラクターで測定するため、新たなフィルターが必要となります。レフラクターに立体視用のフィルターをどのように組み込めば良いのかを検討する上で、まずは立体視検査について学ぶことから始めました。

高田

日本では立体視検査をする機会はあまりないけれど、海外に目を向けると、一般的な検査の一つになってるよね。

立体視検査のやり方がまずわからない。

篠原

ドイツやフランスなどのヨーロッパ圏での眼科検査では一般的ですが、日本ではこれからですね。眼科医療に関しては、ヨーロッパが先進国なので。そのため、立体視検査について調査するにあたり、自分が求めるような日本語翻訳された文献があるのかを調査するところから始めなくてはいけません。

高田

ヨーロッパ製のレフラクターから機構や機能を学ぼうと思っても、そもそもヨーロッパと日本では検査方法が違っていて、参考にならないことも多いしね。

20年近いキャリアの私にとっても未知の分野。

20年近いキャリアの私にとっても未知の分野。

篠原

機構自体が難しいわけではないんです。レフラクターには、片眼をあてる部分に計50枚のレンズやフィルターが搭載されています。そこに、立体視検査用のフィルターを加え、医師の操作に連動して適切なフィルターが来るようにすればいい。特に新しい技術が必要、というわけではありませんから。ただ、基本的な検査方法が分からない。やり方が分からないと、ハードウェアの面も制御プログラムの面も、仕様を決めることができません。

高田

私も入社以来、ずっと眼科医療機器の開発に取り組んでいるけれど、立体視検査に関してはほとんど未知の分野。そんな中、開発を進めるのだから面白みややりがいがあるのかな。思い返すとレクザムにおける眼科医療機器開発の歴史は、ずっとそうだったな。誰も知らない未知の分野を、エンジニアたちが独学で知識を得ながら開発していったんだよね。

篠原

四苦八苦しながら何とか立体視検査用の機能を付加できたのは、そんな先輩エンジニアの姿を見てきたおかげです。実際、私がプロジェクトの進め方を悩んでいた時、周囲の先輩や上司から「この資料に目を通してみたらいい」「こういうことをやってみたらいい」とアドバイスをたくさん頂きました。とてもありがたかったです。

量産工程に必要であれば自作の治具を開発することも。

高田

初めてのプロジェクトだけど、仕事をする上でプレッシャーを感じることはあったりするかな?

篠原

プレッシャーと言うほどではないですが、責任は感じます。メカにもソフトウェアにもある程度の知識がないと、正しい依頼はできないし、間違った機構が生まれてしまいます。

高田

知識というより、コミュニケーション能力かな。こういうことがしたい、だからこの工夫が必要だ、と相手に伝える力。メカやソフトを担当するエンジニアの話に耳を傾け、課題のポイントを把握する力。そういう力がないと、プロジェクトは前に進まないよね。

篠原

今の私にコミュニケーション能力が十分ある、とはとても言えません。でも、プロジェクトメンバーに何を伝えなければいけないのか、ということはいつも意識するようにしています。

また開発・設計だけでなく、試作・量産までがプロジェクトリーダーの担当範囲です。フィルターを製品に搭載するには、製造現場での専用治具が必要となります。そのため、私が設計図を作成し、フィルター用の治具を造りました。そういう体験を通し、自分の手で製品を生み出している、という実感も生まれました。苦しいこともあったけど、楽しかったですね。

量産工程に必要であれば自作の治具を開発することも。

量産工程に必要であれば自作の治具を開発することも。

自分たちで未来の絵が描ける面白さ。

高田

プロジェクトを終え、改めて成長できたのは、どんな点だと感じている?

篠原

担当になった当初は参考資料を見て学んだりするのですが、理解できないことがたくさんありました。しかし今は、例えば製造現場から「こんな不具合がある」と連絡を受けた時、「原因はここじゃないかな」と想定できるようになりました。キャリアの浅い段階からプロジェクトを任せていただけるため、プロジェクトリーダーとしての責任感も生まれます。

高田

眼科医療機器の分野は、世界的に見ても先行者が少なくて、参考となる事例に恵まれず苦しむことも多い。しかし自分たちで絵を描き、未来を実現できる、という何物にも代えがたい面白さがある。自社開発製品ならではの魅力だよね。これからも若いエンジニアに、自分たちにしか歩けない道を進んでいってほしいです。

スペシャリストインタビュー:レフラクター

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